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BIMとは?建築におけるメリットやCADの違いを解説【2026】

ICT施工・建設技術公開日:最終更新日:

この記事のポイント

BIMとは、3次元建物モデルに建材やコスト等の属性情報を付加して管理する手法です。従来のCADと異なり、モデルの修正が各図面に自動連動するため整合性を維持できます。2026年現在は人手不足対策や、2026年4月に始まった建築確認のBIM図面審査への対応として注目されています。

BIMとは?建築におけるメリットやCADの違いを解説【2026】

「BIMとはどういう意味で、従来のCADと何が違うのだろうか。その基本的な定義や、導入することによる具体的なメリット、主要なソフトの違いについても初心者向けに分かりやすく教えてほしい。」

こうした疑問に答えます。

本記事の内容

  • 建築用3DモデルとしてのBIMの基本定義
  • 従来のCADとの決定的な違いと比較
  • 主要BIMソフトの特徴と導入のメリット

BIMとは、3Dモデルに属性情報を付与して建物のライフサイクル全体でデータを高度に活用する新しいワークフローです。

この記事を読めば、BIMの基本的な概念からCADとの違い、導入時の課題や主要ソフトの比較までを初心者でも簡単に理解でき、自社での第一歩を踏み出せます。まずはご一読ください。

BIMとは?建築用3Dモデルの基本概念をわかりやすく解説

BIMとは、建築プロジェクトの設計から維持管理までを効率化する新しい手法です。 2026年現在、建設業界におけるデジタル変革の基盤として普及が進んでいます。

Building Information Modelingの略称と日本語訳

BIMは「Building Information Modeling」の略称です。 日本語では「建物情報モデル」や「ビルディング インフォメーション モデリング」と訳されます。

これは単に図面を描くだけではなく、コンピュータ上に建物のデジタルモデルを構築する仕組みを指します。 BIMの意味を正しく理解することが、建設業界のデジタル化を進めるための第一歩です。

単なる3D CGモデルとBIMモデルの決定的な違い

3D CGモデルとBIMモデルは見た目が似ていますが、データが持つ役割が決定的に異なります。 3D CGモデルは、外観や内観を美しく見せるための視覚的なアピールに特化したデータです。

これに対しBIMモデルは、形状データに加えて材質や価格などの詳細な情報を持っています。 BIMとCADの違いや3D CGとの差異を整理した比較が次の表です。

特徴CAD3D CGBIM
表現方法2次元の線や円3次元の立体形状3次元のデジタル情報モデル
主な目的正確な図面作成視覚的なプレゼン設計から維持管理の一元管理
保持データ寸法値など質感や光の表現部材の仕様や属性情報

CADは線を組み合わせて図面を描くソフトですが、BIMは情報を持つ立体モデルを組み立てるシステムとなります。 形状の美しさを求める3D CGと、建物の情報を管理するBIMには明確な違いが存在します。

BIMモデルに含まれる「属性情報」の具体例

BIMモデルを構成する各部材には、形状以外の多様な属性情報が付随しています。 これにより、3Dモデルそのものが建物のデータベースとして機能する仕組みです。

具体的な属性情報の例は以下のリストにまとめました。

  • 基本情報(部材の名称や管理用ID、所在する階数)
  • 仕様情報(部材の材質、製品のメーカー名、型番、耐火や断熱の性能)
  • 施工や維持管理の情報(施工を担当した業者名、設置年月日、点検や修繕の履歴)

これらの詳細な情報が3Dモデルの各パーツと密接に結びついて保存されます。 部材の仕様が明確になるため、資材の数量やコストの集計も自動で算出可能です。

設計から施工、維持管理までを結ぶ一貫性

BIMモデルは、建物の計画から解体に至るまでのライフサイクルで一貫して利用できます。 BIM設計の段階で構築したデータを施工や維持管理に引き継ぐため、情報の再入力や伝達漏れが発生しません。

近年では土木分野におけるCIMと統合され、BIM/CIMという枠組みで公共事業の効率化も図られています。 施工BIMの現場における普及は、生産性を高めるうえで欠かせない要素です。

こうした一貫したデータ連携によって業務効率が向上する点は、大きなBIMのメリットと言えます。 プロジェクトの特性に合わせて最適なBIMソフトを選定し、導入を進めることが推奨されます。

BIMと従来のCADとの決定的な違い

BIMと従来のCADには、設計手法や情報管理の面で決定的な違いが存在します。 それぞれの特徴を理解することで、BIM建築における活用やBIMのメリット、従来のBIMとCADの違いが明確になるはずです。

まずは基本的な違いを以下の表に整理しました。

比較項目従来のCADBIM
データの基本構造線や面の集合体属性情報を持つ部材オブジェクトの集まり
主なアプローチ2D図面からの作図3Dモデルによる建物データベース構築
修正時の影響各図面を個別に修正モデルの修正が全図面へ自動反映
主な活用段階設計や製図の工程施工から維持管理までの全ライフサイクル

図面の作成プロセスと設計アプローチの差

従来のCADは、コンピュータ上で線や円を描いて図面を作成するツールです。 これに対して、BIMは最初から3Dの建物モデルを構築する設計アプローチをとります。

BIMの意味はビルディング・インフォメーション・モデリングの略語に由来します。 このモデルには、柱や壁といった部材に寸法や素材、性能などの属性情報が追加されているのが特徴です。

BIMとは、単なる3Dの作図ツールではなく、建物情報のデータベースに他なりません。

修正作業にともなう連動性と図面不整合の有無

CADでの設計では、平面図を変更した際に立面図や断面図もそれぞれ手動で書き換える必要があります。 この手動の修正作業は、図面間の不整合や修正漏れを引き起こす原因になりやすいです。

一方のBIMは、1つの3Dモデルデータベースからすべての図面を切り出しているのが特徴です。 そのため、モデルを1箇所変更するだけで、すべての関連図面へ自動的にリアルタイムで更新が反映されます。

図面不整合が原理的に発生しないため、設計の品質向上と手戻り防止に役立つはずです。

数量拾いや見積り作成にかかる工数の差

CAD図面から見積りを作る場合、人間が図面を読み取って面積や個数を計測する手拾いが必要です。 この作業には膨大な時間と労力がかかり、計算ミスのリスクも伴います。

BIMソフトでは、モデル内の部材に面積や体積などの属性情報が最初から紐づいています。どこまで細かく作り込むかは、BIMのLOD(詳細度)で段階ごとに決めます。 そのため、必要な部材の数量をシステムが自動的に集計してくれます。

数量拾いや見積り作成にかかる工数が大幅に削減され、設計変更時の再見積りも迅速に行える点が魅力です。

CADとBIMの選択基準と移行のステップ

BIM移行の選択基準としては、自社が扱う物件の規模や顧客からの要求、BIM/CIM対応の必要性が挙げられます。 また、導入時にはスタッフの学習コストやソフトウェアのライセンス費用も考慮しなければなりません。

移行のステップは、まず導入目的の明確化から始めるのが賢明です。 次に、小規模なプロジェクトで試験的に運用するパイロット運用を実施し、社内ルールを定めます。

2026年現在、多くの企業がスモールスタートから段階的に適用範囲を拡大している状況です。

建築プロジェクトでBIMを導入するメリット

BIMのメリットは、設計・施工・維持管理のどの段階で使うかによって変わります。 段階ごとの使い方はBIM活用の記事で詳しく解説しています。

ここでは、導入によって得られる代表的な成果を4つ取り上げます。 費用や習得の負担を含めた比較は、BIM導入のメリットとデメリットの記事にまとめています。

3Dモデルを活用した施主との迅速な合意形成

BIMの建築モデルは、専門知識を持たない施主に対しても空間のイメージを直感的に伝えることが可能です。 従来の2次元図面では難しかった室内の広さや光の入り方を、3DモデルやVRを用いて立体的に見せられます。

この視覚的なアプローチによって、完成後の認識のズレを防ぎ納得感のある意思決定を引き出すことが可能です。 設計変更の要望に対しても、BIMソフトを用いてその場でデータを修正し、立体イメージを即座に共有できます。

結果として打ち合わせの回数を抑えられ、プロジェクト全体の合意形成プロセスを大幅にスピードアップできます。 施主の信頼を高める強力なツールとして、多くの建設現場で導入が進む状況です。

設計段階での干渉チェックによる施工トラブル防止

BIMを導入する大きな利点は、設計の初期段階で建物各部の干渉を自動的に検知できる点です。 意匠や構造、空調設備といった異なるデータを重ね合わせることで、配管や梁の衝突をデジタル空間上で事前に発見できます。

これにより、工事が始まってから不具合が発覚するなどの現場での施工トラブルを未然に回避することが可能です。 手戻りの発生を防ぐことで、無駄な材料費の発生や工期の遅延を防ぐ効果も期待できます。

国土交通省の建築BIM推進会議がまとめたガイドライン(第3版、令和8年3月)でも、実施設計の前半にあたる段階で、意匠・構造・設備のBIMデータを使って干渉チェックと機能整合の確認を繰り返し、設計上の問題を解決するとしています。 事前のトラブル防止は、プロジェクトの予算管理や安全性の確保において極めて重要な要素です。

建築図面間の整合性確保による手戻り削減

BIMは単一のデータモデルから図面を出力するため、平面図や立面図などの整合性を自動的に保つ仕組みです。 一つの箇所を修正するだけで、連動するすべての図面や数量表が即座に自動で更新されます。

従来のCAD設計では、各図面を個別に入力し直す必要があり、修正漏れによる不整合が手戻りの主な原因でした。

この整合性は、建築確認の手続きでも評価されるようになりました。 2026年4月1日に始まったBIM図面審査は、BIMデータから書き出した図書を使う申請・審査の方法です。 申請者は、国土交通省の入出力基準に沿って作ったBIMデータからPDF形式の図書とIFCデータを書き出し、設計者の入出力基準適合誓約書とあわせて提出します。

審査者は、誓約書の対象になっている記載事項について、図書どうしの整合性確認を省略できます。 国土交通省のマニュアルは、期待される効果として、整合性の向上、確認申請用CDE(共通データ環境)による指摘のやり取りの円滑化、建築確認にかかる期間の短縮を挙げています。 なお、審査は図書に明示された事項にもとづいて行われ、IFCデータは建物の形状を把握するための参考として使われます。

ヒューマンエラーによる作図ミスを物理的に排除し、業務のスピードを底上げする手段として有用です。 設計作業の省力化を図りながら、現場の無駄を徹底的に削ぎ落とせます。

竣工後の建物管理・FMへのスムーズな情報連携

BIMが持つ建物データは、竣工した後の建物管理やファシリティマネジメントであるFMへシームレスに引き継ぐことが可能です。 設計や施工の段階で入力した機器の仕様や耐用年数を、そのまま維持保全のデータベースとして活用できます。

壁の裏側にある配管や設備の詳細な位置を3次元で確認できるため、修繕時の調査時間が劇的に短縮されるのが特徴です。 IoTセンサーと連携させて稼働状況を可視化するデジタルツインの構築も進んでおり、建物運用の効率化に貢献します。

このようにBIMは、設計や施工だけでなく建物のライフサイクル全体を支える経営基盤として機能するのが強みです。 2026年現在、長寿命化や省人化が求められる不動産管理の現場において、この連携は必須の選択肢と言えます。

BIMが建設業界で急速に普及している背景

近年、国内の建築業界ではBIM導入が急速に進んでいます。ここでは、BIMとは何か、建設業界で急速に普及している背景を解説します。

この技術が持つ意味やメリットを理解することは、今後の建設DXを推進するうえで不可欠です。従来のCADとBIMの違いを把握し、自社の業務に活かしましょう。

深刻化する建設業界の人手不足と高齢化

現在の建設業界では、深刻な労働力不足と就業者の高齢化が大きな課題となっています。国土交通省が総務省の労働力調査(令和6年平均)をもとにまとめた資料では、建設業就業者のうち55歳以上が36.7%を占める一方、29歳以下は11.7%にとどまります。

さらに、2026年現在では熟練技能者が一斉に引退期を迎えており、若手への技術継承が遅れるリスクも高まっています。人手不足によって仕事があっても受注できない事態を防ぐために、省人化を可能にするBIMソフトの導入が必要です。

働き方改革の推進と労働生産性の向上

2024年4月から建設業にも適用された時間外労働の上限規制は、2026年現在も業界全体の働き方に影響を与え続けています。限られた労働時間内で従来と同等以上の成果を上げるために、労働生産性の向上が強く求められるようになりました。

BIMを導入すると、設計段階での干渉箇所を自動で検知でき、工事が始まってからの手戻りを防げます。従来のCADとBIMの違いによる生産性向上の効果は、以下の表の通りです。

比較項目従来のCADによる設計BIMによる設計
図面の整合性平面図や立面図を個別に修正するため矛盾が生じやすい3Dモデルから全ての図面を切り出すため常に整合する
干渉チェック目視と経験で確認するため配管の衝突などを見落としやすいシステムが自動で検知するため施工前の手戻りを防げる
数量の算出完成した図面から手作業で拾い出すため手間と時間がかかる3Dモデルの属性情報から自動で必要な数量を集計できる

国土交通省によるBIM/CIM原則適用のロードマップ

国土交通省は、令和5年度(2023年度)から、直轄の土木業務・工事にBIM/CIMを原則適用しています。対象は測量、地質・土質調査、設計、土木工事で、小規模なものと、災害復旧など緊急性を要するものは除かれます。義務化と紹介されることもありますが、国土交通省の用語は原則適用です。

令和8年4月1日以降に入札契約手続きを始める業務・工事に適用される実施方針では、原則としてすべての詳細設計と工事で、3次元モデルを情報の共有・伝達に活用するとしています。属性情報は機械で読み取れるデータとして設定し、積算など後の段階での活用にも積極的に取り組む方針です。土木分野での考え方はCIMとは、建築との違いはBIMとCIMの違いで解説しています。

2026年現在の普及状況と今後の動向

国内における建築分野のBIM導入は、ここ数年で進んでいます。国土交通省の令和6年度調査(建築BIM推進会議に参加する13団体の会員が対象、令和7年1月実施、回答433件)では、BIMを導入している企業は58.7%で、令和4年度調査の48.4%から伸びました。地域別では東京・愛知・大阪が76.9%、その他の地域が50.9%と差があります。

建築確認では、2026年4月1日にBIM図面審査が始まりました。2029年春には、IFCデータそのものを審査の対象とするBIMデータ審査の導入が予定されています。国土交通省が2026年9月に公表した基本構想は、開始時から全ての規模・用途・構造を対象にすることを目指すとしたうえで、優先的に検討する審査項目として、居室の採光・換気、排煙設備、内装制限、防火区画、容積率、建蔽率、高さ制限などを挙げています。これら以外の項目は、従前どおりPDF形式の図書で審査されます。

BIM導入にともなう主な課題と現実的な対策

BIMとは、建築物の属性情報を含む3Dモデルを活用する技術です。BIMの意味やBIMのメリットを十分に理解していても、実際の導入にはいくつかの課題が存在します。

ソフトウェアと高性能PCの初期導入コスト

BIMソフトのライセンス費用と、3次元データを処理できるパソコンの購入費用は、導入時の大きな負担です。

各社の公式サイトで確認できる費用と動作環境は以下の通りです(2026年10月時点)。

項目公式サイトに掲載されている内容
Revit月あたり43,084円から(税込表示)のサブスクリプション
Archicad1年契約・年払いで月あたり29,750円(Archicad Studio、税抜)または35,000円(Archicad Collaborate、税抜)
GLOOBE Architect基本プログラムの購入が78万円、使用期限付きが年18万円(いずれも税抜)
パソコンRevit 2027の動作環境は64ビット版Windows 11。メモリはエントリ構成で16GB、価格と性能を両立する構成で32GB以上、大規模で複雑なモデル向けで64GB以上

オプションや保守、契約本数によって金額は変わるため、見積りで確認します。

費用を抑えるためには、最初からすべてのパソコンを入れ替えないようにします。まずは特定の部署や小規模なプロジェクトから段階的に導入することが現実的な対策です。

BIMに対応できる社内オペレーターの確保と教育

操作方法が一般的なCADとは異なるため、専用の技術を持つ人材の確保は困難です。建設業界全体で深刻な人手不足が進んでおり、外部からの採用は極めて厳しくなっています。

社内の人材を育成し、確保するための具体的な対策を挙げます。

  • 外部の専門スクールによる研修プログラムを利用して既存の社員を教育する
  • 厚生労働省の人材開発支援助成金を活用して教育コストを抑える
  • 導入初期はオペレーターの派遣サービスや外注を一時的に利用する

これらの方法を組み合わせることで、採用コストを抑えながらスムーズな運用体制を築けます。まずは社内で操作マニュアルを整備し、簡単なモデル作成から教育を進めることが重要です。

協力会社や取引先とのデータ運用ルールの確立

BIM/CIMの推進により、土木分野だけでなくBIM建築の現場でもデータ共有の標準化が求められています。しかし、取引先ごとにデータの作成方法が異なると、うまく連携できない課題が生じるのが実情です。

2026年4月に始まったBIM図面審査では、PDF形式の図書とあわせてIFCデータを提出します。意匠・構造・設備で別々のIFCデータを出す場合は、原点と座標系をそろえて重ね合わせられるようにする必要があります。こうした場面に備えて、社外とのデータ連携ルールをあらかじめ合意しておきます。

データ連携を円滑に進めるための手順をまとめました。

  • 共通データ環境を構築して安全にファイルをやり取りする
  • BIM実行計画書を作成して詳細度や入力ルールを統一する
  • データの納品形式や著作権の扱いをあらかじめ契約書に明記する

これらのルールを明確にすることで、データのやり直しや整合性のエラーを防ぐことができます。

国や自治体の補助金・支援策の活用方法

高額な初期費用を理由に導入を迷う場合は、国が実施する補助金制度の積極的な活用が有効です。中小企業や小規模事業者の負担を軽減する仕組みが整備されています。

現在利用できる主な支援制度は以下の通りです。

制度名補助対象と内容
デジタル化・AI導入補助金2026旧IT導入補助金です。登録されたITツールの導入費が対象のため、導入したいBIMソフトが登録されているかを確認します
建築GX・DX推進事業(BIM活用型)国土交通省の事業です。元請と下請が連携してBIMを活用するプロジェクトについて、BIMソフトの利用費や人件費など対象経費の2分の1を補助します

建築GX・DX推進事業の令和8年度の補助限度額は、延べ面積1万㎡未満のプロジェクトで設計費2,500万円・建設工事費4,000万円、3万㎡以上で設計費3,500万円・建設工事費5,500万円です。代表事業者などの登録期間は令和8年4月7日から12月31日までで、交付申請の総額が予算額に達すると打ち切られます。実施支援室の2026年9月29日のお知らせでは、交付申請額は予算額の96.1%に達しています。どちらの制度も年度ごとに要件が変わるため、申請前に最新の公募要領を確認します。

建築の実務で使われる主要なBIMソフトの紹介

実務でBIMを活用するためには、業務の目的や担当する分野に合わせてツールを選定する必要があります。 ここでは代表的な4製品の位置づけだけを紹介します。

価格やライセンス、体験版の有無、選び方の基準は、BIMソフトの比較で詳しく解説しています。

ソフト名開発元主な強み得意な用途
RevitAutodesk意匠・構造・設備を1つのモデルで扱える構造や設備も含めた大規模な統合設計
ArchicadGraphisoft直感的に操作できるデザインの自由度建築家による意匠設計やプレゼン
GLOOBE Architect福井コンピュータアーキテクト日本の建築基準法や確認申請への対応国内における意匠設計や申請用図面作成
RebroNYKシステムズ設備業界の慣習に最適化した操作性配管やダクトなどの詳細な設備設計

どの製品が合うかは、担当する分野と、取引先が使っているソフトによって変わります。

世界的シェアを持つ「Revit」の強み

Autodesk社のRevitは、意匠だけでなく構造や設備のデータも1つのモデルとして扱えるBIMソフトです。 IFCをはじめとするファイル形式の読み込み・書き出しに対応し、複数人が1つのモデルを共有して作業するワークシェアリングの機能も備えています。

動作環境は64ビット版のWindows 11です。 機能が多いぶん、操作の習得には一定の期間を見込みます。

意匠設計で直感的かつ軽快に動く「Archicad」

Graphisoft社のArchicadは、意匠設計者に広く使われているBIMソフトです。 WindowsだけでなくMac環境でも動作し、デザイン事務所で導入しやすい点が特徴です。

国際標準のデータ形式による連携を重視しており、他のツールで作成したデータとのやり取りを前提にした使い方ができます。 ライセンスはサブスクリプションで、小規模設計事務所・個人設計者向けのArchicad Studioと、BIMcloudを含むArchicad Collaborateの2つのプランがあります。

国内の建築確認申請に強い「GLOOBE」

福井コンピュータアーキテクトのGLOOBE Architectは、日本の法律や制度に合わせて作られた国産のBIMソフトです。 申請面積の自動計算、有効採光・換気・排煙の計算、防火・防煙区画のチェック、日影図・斜線図・天空図の作成といった、建築基準法に関わる機能を備えています。

データ形式は、IFCとBCFのほか、RevitのRVT・RFA、日本の構造分野の形式であるSTBに対応します。 2026年4月に始まったBIM図面審査については、同社が特設サイトでサンプルデータと実務解説を公開しています。

設備設計のプロに愛用される「Rebro」

NYKシステムズのRebro(レブロ)は、空調や衛生、電気などの建築設備に特化したBIMソフトです。 1つのモデルデータから平面図、断面図、詳細図、スリーブ図などを生成でき、ある図面に加えた修正は関連する図面にも同時に反映されます。

配管やダクトの干渉検査と、拾い集計の機能を備えています。 無償のレブロビューアが提供されており、ライセンスを持たない関係者ともデータを共有可能です。

まとめ:BIMとは建物の情報をデジタルで高度に活用する新しいワークフロー

本記事では、BIMの基本的な定義から、従来のCADとの決定的な違い、具体的な導入メリット、さらに主要ソフトウェアの比較までを解説しました。BIMは単なる3Dのモデリングソフトではなく、属性情報を付加して建物ライフサイクル全体でデータを活用する新しいワークフローです。

本記事のポイントをおさらいします。

本記事のポイント

  • BIMは3Dモデルに属性データを付与して管理する仕組みである
  • 修正が各図面に自動連動するため整合性が保たれ、ミスを防げる
  • 設計段階でのシミュレーションにより、現場での手戻りを削減できる

BIMを正しく理解し活用することで、人手不足への対応や業務効率化につながり、BIM図面審査など国の制度の動きにも対応しやすくなります。自社の強みや取引環境に合わせた最適なBIM運用を進めてください。

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BIMとはに関するよくある質問

参考文献

  1. BIM/CIM関連基準要領等(令和8年3月) - 国土交通省
  2. 直轄土木業務・工事におけるBIM/CIM適用に関する実施方針 - 国土交通省
  3. 建築BIM推進会議 - 国土交通省
  4. 建築分野におけるBIMの標準ワークフローとその活用方策に関するガイドライン(第3版) - 建築BIM推進会議
  5. BIM図面審査 申請・審査マニュアル(初版 令和8年3月24日版) - 建築BIM推進会議 審査TF
  6. BIM図面審査における入出力基準(初版 令和8年3月24日版) - 建築BIM推進会議 審査TF
  7. 建築確認・検査におけるBIMデータ審査の導入に関する基本構想 概要 - 国土交通省
  8. 建築分野におけるBIMの活用・普及状況の実態調査 概要(令和7年1月) - 国土交通省
  9. 令和8年度 建築GX・DX推進事業 募集要領 - 国土交通省
  10. 改正建設業法「令和7年12月施行分」説明会 資料 - 国土交通省
  11. Autodesk Revit 製品ページ - Autodesk
  12. Revit 2027 製品の動作環境 - Autodesk
  13. 価格 - Graphisoft
  14. GLOOBE Architect - 福井コンピュータアーキテクト
  15. GLOOBE Architect 価格表 - 福井コンピュータアーキテクト
  16. レブロとは - NYKシステムズ
  17. BIMとは - BIM Design 建築向け - Autodesk
  18. 建築BIM部会 刊行物・資料 - 日本建設業連合会

執筆者

Construction DX 編集部
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